体内時計は25時間 [睡眠のメカニズム]

人の体内時計は25時間周期で動いているにも関わらず、なぜ人は夜眠って、朝起きるという規則正しい生活を送ることが出来るのでしょうか?
なぜ、毎日1時間ずつ睡眠や起床といった生活リズムがズレていかないのでしょうか?

それは、太陽の光を浴びることによって、人は体内時計を24時間へと調整することが出来るからです。
太陽光でなくとも、人工的に光を作り出す機械によっても、人は体内時計を24時間へと調整することが可能です。

実際、暗いところで生活するという実験を行なうと、人の生活リズムは、どんどんズレていくという研究結果が多数報告されています。
これは、25時間サイクルで動いている体内時計を光によって調整出来ないためです。

逆に、2500ルクス~3000ルクス、時には10000ルクスといった非常に強い光を浴びることによって、実験のためにつくったような暗い部屋で生活していても、人は規則正しく眠り、そして起床するという研究結果が
あります。

つまり、体内時計を24時間に保てている理由は、太陽の光であるということです。

たしかに、雨や曇の日に、なぜか日中眠い状態が続くといった感覚は、誰しもが1度や2度は経験したことがあるものと思います。
これは、太陽の光が不足しているためであり、欧米では、家庭で使用できるタイプの、人工的な光発生装置を使用することは、当たり前のように行われています。

また、日本でも睡眠障害に悩む患者には、高照度光照射療法(光療法)といって、毎朝、強い光を浴びることによって、体内時計を24時間サイクルへと修正していき、朝起きて、夜眠るといった規則正しい生活を送れるようにする治療法が行われています。

体内時計を、24時間周期に調整することは、生活リズムを一定に保つ上で、この上なく重要です。
そして、同じ時間に眠って、同じ時間に起きるという規則正しい生活を送ることは、あなたの睡眠の質を高めてくれます。

是非、明日目覚めたら、カーテンをあけたり、散歩にでかけたりして、朝に陽の光を浴びることを意識してみてください。スッキリとした目覚めと、質の高い睡眠が、あなたを待っていることでしょう

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